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オレゴン、ワシントン州のホップカントリー巡りを!


9月26日〜29日に日本のお客さんにお世話になってオレゴン州、ワシントン州のホップ産地巡りができました。自分の庭でホップを栽培し、以前にホップ畑を訪ねたことがありますが、9月末の産地巡りによってホップ産業に関してかなり楽しい勉強になりました。今回のエントリーでそのホップ産業に対するの印象を簡単に伝わせていただきます。

ワシントン州 オレゴン州 ホップ ヤキマ クラフトビール

お世話してくれたお客さんとホップファームの美人。

① ワシントン州、オレゴン州のホップは有名。

合わせてワシントン州、オレゴン州はアメリカのホップ生産量の約85%を占めます。スゴイね。アメリカの様々な州の中、ワシントン州のホップ収穫量は一番多い(生産量の約75%)です。オレゴンはアメリカの産地としてナンバーツー(生産量の約10%)です。

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ホップカントリーでよく見えるトラック。

僕はホップカントリーへ巡った時、ちょうどホップ収穫の時期でした。その結果、アメリカ全国、全世界のブルワーたちは集まってホップの品質確認をしに来ていました。アメリカの東海岸、チェコ、スコトランド、イギリス、日本から引っ越した醸造者に会いました。

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全世界の醸造者は集まるビーアバー:ヤキマ市の「Sports Center」

そしてホップは有名だけではなく、クラフトビールの人気による需要がありすぎてホップが足りないだそうです。特にIPAまたはペールエールでよく使用される「シトラー」というホップ品種の不足があります。様々なホップ販売者によって2016年のシトラー収穫は需要に足りず少し困っています。

② ホップ産業は思ったより少し複雑です。

9月のホップ産地巡りをする前に、産業のプレーヤーはホップ農家、ホップの販売社だけと思った。でも、そのような簡単な産業ではありません。ホップの栽培しかしない農家、ホップの加工(ホップの乾燥、ペレット化)をする農家、独自のホップを販売する農家、独自のホッププラス他の農家のホップも販売する農家があります。そして、ホップ農家をせずホップ販売社もあり、海外の醸造所にホップを売るブローカーまたは商社もあります。要するにホップ業界では、小さなファームから多国籍企業までの組織があります。

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ホップの販売社の前にやっぱホップのつるを。

ホップの調達仕方も色々があります。連続的にホップの購入を保証するため、かなり多くの醸造所はcontract buyingをします。つまり、ホップの販売社と1年〜5年の契約を結びます。Contract buyingなら契約の20%〜30%頭金を払わなければなりません。Spot buying(スポット購入)もありますが、1キロ当たりの物価がより高く、購入したいホップが手に入らない可能性があります。

お客さんと様々なホップ販売社にお会いできました。

③ 品質管理はキーポイントだ。

ホップは農産物ので、ホップ産地巡りをする前までホップを売るところはどのように差別性をつけるかと迷いました。もちろん、ホップの品種、区画によって味及び香りは違う。でも、同じ産地から同じホップ品種を売る複数の販売社の場合なら、その販売社はどうやって競争するだろう。

ホップの加工作業中。

色々商談するとやっぱり品質管理によるそれぞれの販売社は競争する。例えば、ホップの検査の種類やタイミングのこと。つるホップの時、収穫直後、加工の直前、加工直後にホップを分析するところが一番理想的です。そして香りや味をキープするには、加工・保管中にホップをかなり低温度(0℃±1℃)で扱うことがベストです。進んでいるホップ販売社は社内醸造所がありまして、ビールに実際に使用されるホップの品質分析もします!

ホップの販売社でビールを試飲できます!

お陰様で大変いい勉強になりましたが、もちろんホップ産業をもっと知りたい!来年のホップ収穫中に再びホップ産地へ行けばと思います!


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