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オレゴンのスピリッツ職人:タッド・シースタッドさん


オレゴンの「お酒職人シリーズ」の引き継ぎでRansom Spirits(ランソム・スピリッツ)のTad Seestadt(タッド・シースタッドさん)を紹介します。ランソムはオレゴンのクラフトスピリッツムーブメントのパイオニアであり、ウイスキー、ジンとブランデーをつくります。フラッグシップのOld Tom Ginは150年前のレシピを使用して全米でアワードをとっています。ランソムのワイナリーもあり、ワインやベルモットも造ります。タッドさんはとっても親切な人でインタビューは奇麗なオレゴンの田舎に位置している蒸留所で行いました。

オ州酒:「クラフトスピリッツ」とは?

タッドさん:「クラフトスピリッツ」は小規模の蒸留所で造られるスピリッツの意味です。クラフト蒸留所で働くスピリッツ職人は大事なポイントです。職人は自分の手を加えてスピリッツの原料から完成品まで品質管理をします。ようするに発酵、蒸留、ブレンディング、熟成のプロセスですね。もっと「クラフト」だと職人は自分でスピリッツの素材を栽培します!大手蒸留所にはそのような職人はいません。ですから「クラフトスピリッツ」の定義に「職人の情熱で造られたスピリッツ」の意味もあります!

タッドさんは自分の牧場で栽培して大麦 。超クラフト!

オ州酒:スピリッツ職人はどんな人ですか?

タッドさん:普通以上に拘る人です(笑)。スピリッツ造りには耕作、発酵、蒸留、ブレンディングや熟成のステップがあります。ビールやワイン造りより複雑ですね。各ステップに小さなミスをしたらスピリッツの香りや味は大きく影響されます。ですから各ステップの細かいフォーカスをしないとスピリッツ職人に成れない。大変です(笑)!

樽からウイスキーを頂きました!

オ州酒:なぜ、いつにスピリッツ職人になりましたか?

タッドさん:1990年代の前半に僕はワイナリーで働いてワインのことに関して凄くお勉強になりました。その勉強になってから自然に蒸留のことに関して興味になって1993年に自分で蒸留機を造りました(笑)。蒸留の経験ができてから1997年にランソム・スピリッツを立ち上げました。最初にフルーツベースのスピリッツ(ブランデー、グラッパ)をつくりました。そして2006年にウイスキーやジンを発売しました。現在、Old Tom Gin とWhipperSnapper Whiskeyはベストセラーです。

情熱で造られたジン。。。

オ州酒:ランソムの独特点を教えてください。

タッドさん:古いです(笑)。長い経験によってたくさん勉強になって本当に美味しいスピリッツを造ります。当然に時間がありますとスピリッツの樽熟成が長くできます。とくにウイスキーにはそれが大事なポイントですね。そしてランソムは伝統的なプロセスを使います。18世紀から形はほとんど変わっていないフランス製の蒸留機を使用します。その伝統的な蒸留機によってやっぱり時間がかかります。でもその結果、スピリッツの香りはより良くなって味がよりスムーズやフルボディになります。

凄く「スチームパンク」っぽいな蒸留機。。。

オ州酒:オレゴンのクラフトスピリッツシーンはどうですか?

タッドさん:オレゴンのクラフトスピリッツシーンは凄くイキイキしています。ランソムを立ち上げた1997年にクラフト蒸留所は5件だけでした。現在、約40件があります!ほとんどのオレゴン蒸留所は「ナノ」です。つまり、1人か2人しかいない蒸留所が多い。その成長の理由は主に2つです。一つ目はオレゴンはスピリッツの素材の産地です。オレゴンでは穀物、フルーツ、ベリー、ぶどうなどが新鮮な美味しい状態で手に入ります。もう一つは(ビール、ワイン)発酵のことを分かる人が多いです。その基本知識からディスティラー(スピリッツを造る人)のコミュニティーが生まれて強いです。

オ州酒:ランソムのスピリッツをどこで買えますか?日本で買えますか?

タッドさん:家の蒸留所は結構田舎であり、テースティングルームはありません。でもポートランド市内のリッカーショップはランソムの商品が扱ってくれます。お勧めのリッカーショップはパール地区にあるPearl Specialtyです。残念ですが日本でランソムの商品は販売されていません。日本お客さんに飲んで頂きたいので輸入者を募集しています!

オレゴン スピリッツ

ボトリングラインもクラフトです。。。

ランソム・スピリッツ及びタッドさんを紹介する動画があります。こちらへご覧下さいませ! オレゴンクラフトスピリッツ オレゴンクラフトスピリッツ オレゴンクラフトスピリッツ

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