オレゴンのクラフトモルター農家の紹介
皆さん、お久しぶりです。もう6月になって、そろそろ梅雨明けですね。オレゴンでは、雨季は終わりましたが、まだまだそんなに暑くないです。夏の暑さはこれからの7月、8月だろう。
温度は上がると、やっぱりワイン、スピリッツよりビールですね。本ブログの読者さんはすでにご存知と思いますが、ビールの主な素材は水、麦芽、ホップと酵母です。なお、ビール業界ではお水、ホップや酵母はかなり「スター」です。「お水はいいからビールはおいしい」、「ホップはビールの魂」、「ビールに酵母の魔法」の考え方は多いです。確かそうです。但し、麦芽は少し無視されるような気をします。つまり、安ければ安いほどいいのただの農産物と思われているものだ(僕もそう思った)。
でも、最近に「クラフト・モルター」(麦芽職人)の噂を聞いて、取材をアレンジしました。訪ねたのオレゴンの田舎のMadras(マドリス市)のMecca Grade Estate Malt(メッカー・グレード・エステート・モルト)でした。なお、キーワードは「エステート」です。簡単に説明しますと、エステートは「100%自分は育った麦を使用する麦芽」の意味です。つまり、メッカー・クレードは麦芽を作る農家です。
メッカークレードのファーム
お会いしたのは1905設メッカー・クレードの7世代ファーマーのSeth Klann(セッス・クランさん)でした。以前、セッスさんは自家醸造ビールをつくるために麦芽を買っていました。そして、2014年に麦ファーマーのセッスさんは新しい事業を立ち上げ、独自のファームの麦で麦芽を始めて作りました。現在、メッカー・クレードは8種類の大麦、小麦、ライ麦の麦芽を提供しています。
セッスさん:本当にnice guyです。
セッスさんの話を聞くと、高品質のクラフト麦芽の意味をよく分かりました。まず、大手麦芽は数が非常に多くの農家の麦芽は混ざれています。しかし、メッカークレードは単一の畑の麦しか使わないことによるその産地の味(テロワール)を分かります(ワインのぶどうと同じですね)。そして、大手の麦芽だと麦芽の粒の太さは異なる。クラフトなら麦芽の粒は全て太く、味はキレイに出ます。最後に大手ならカビの有無による味は悪くなり、味の統一性はチャレンジングです。だだし、メッカークレードのようなクラフト麦芽ならカビはなく(保管は長くても)、出す味は常にコンシスタントです。なるほどね。。。
メッカークレードの麦芽を保管するサイロー。
なお、メッカークレードは品質にこだわる小規模のモルターですので通常の麦芽より値段は高いです(セッスさんの説明による1パインのコストは14円高くなる)。でも、僕のブルワーの皆さんはメッカークレードの麦芽は本当に美味しいと教えてくれる。ですから定番ビールより、限定ビール、記念ビール、お祭りまたはコンペに出すビールなどにメッカークレードの麦芽使用します。お客さんは主にオレゴン州やカリフォルニア州の評価高い醸造所です(例:Ale Apothecary, Modern Times, Yachats, Brouwerijwest, Alvarado Street, Upright, pFreim, Culmination)
麦のチェック。
すごくお勉強になった取材であり、これから麦芽に「スター」扱いをします!ちなみに、メッカークレードの麦芽にご関心はある方、ぜひ oshuushu@gmail.com までご連絡ください。喜んでセッスさんを紹介します!
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