鳥取県からポートランドへ渡った醸造家
今年の3月に元大山Gビール(鳥取県)の醸造家入山航さん(いりやま・わたる)に初めてにお会いしました。入山さんはポートランドのビール醸造所のインターンシップを探していて、Great Notion BrewingでニューイングランドIPAを飲みながら僕から色々アドバイスを差し上げました。何日後、入山さんからご連絡を受け、ポートランドのCulmination Brewingでインターンシップを発表してくれました。入山さんはそんなに早くそのインターンシップを見つけて感動的でした。ですから彼のことをもっと知りたくて、この間に簡単な取材をしました。入山さんのストーリーは下記にあります。将来に入山さんは姫路市で醸造所を立ち上げるつもりであり、早くCulminationで学んだノーハウで造られるビールを飲みたい!

オ州酒ブログ:現在、Culminationでの役割は何ですか?
入山航さん:タンクの洗浄、樽洗浄、樽詰め、ビン詰めなど様々です。ビールのレシビの造り方も勉強します。Culminationのインターンシップ中、一番楽しい事はGABF (Great American Beer Festival)です。でも、やっぱり英語でのコミュニケーションは一番大変です!
オ州酒ブログ:ポートランドの滞在期間は何ですか?
入山航さん:3ヶ月です。ポートランドの町が小さくて移動しやすい。街を歩いていたり電車に乗っていても気軽に話しかけてくるフランクな感じのポートランダーが多いように思います。老若男女、とにかく色々な人がブルワリーでクラフトビールを飲んでいて、しっかりと浸透しているように思います。老若男女、とにかく色々な人がブルワリーでクラフトビールを飲んでいて、ポートランドのビールシーンがしっかりと浸透しているように思います。

オ州酒ブログ:日本でのビール造り歴は何ですか?
入山航さん:4年です。もともとブリティッシュパブで働いていた事からクラフトビールを知っていき、自分で作りたいと思うようになりました。そして、大山Gビールに入社して仕込みからビン詰めまで色々な仕事を経験させてもらいました。
オ州酒ブログ:なぜ日本のお仕事を辞め、アメリカへ行きましたか?
入山航さん:アメリカのビール造り、考え方を学びたかったからです。日本であまり作られていないスタイル、造り方を学べる所です。
オ州酒ブログ:アメリカの様々な場所の中、なぜポートランドを選びましたか?
入山航さん:ビールだけでなく、色々な分野でのクラフトの街と聞いて面白そうだったからです。小規模なサイダリー、ディスティラリー、が至るところにある事です。そのようなところを見せてもらって、ビール造りに取り入る事ができる部分が発見できました。

オ州酒ブログ:ポートランドでお仕事を探す作戦は何でしたか?
入山さん:当たって砕けろです。実際に頼んだのは2ヶ所です。ブルワリースタッフに自分のこれからの目標と考えを伝えて、そのために研修させてくれと頼みました。履歴書はもっていかなかったです(笑)。アメリカのビールはインパクトは強いんですが何杯も飲めるようなビールが少なくて、インターンシップ先のCulmination のビールはバランスがとれているように感じました。後はトーマス(Culmination のオーナー)の人柄です。
オ州酒ブログ:日本に帰国の際、何をしますか?
入山航さん:お金を貯めて自分のブルワリーを作りたいです。まだ具体的には作るビールスタイルを考えていませんがもっとクラフトビールを楽しむ人を増やせるようなビールを作っていきたいです。

オ州酒ブログ:ポートランドのクラフトビール業界で働きたい日本人へのアドバイスは何ですか?
入山航さん:英語ペラペラな人でない限り日本のブルワリーで一度経験を積んだ方がいいと思います。僕は英語ペラペラではないですが日本で働いていたからこそ仕事の内容が理解できています。ゼロからだと何も得られずに終わっていたと思います。後は英語はペラペラだったらもっと楽にコミュニケーションとれていたのになあと思います。
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