オレゴンワインカントリーで頑張る日本女性:石田みすずさん
去年の12月頃、オレゴンのワインカントリーで頑張っている日本女性にお会いしました。石田みすずさんは2013年にオレゴンに来て現在にものすごく美味しいワインを造るKen Wright Cellars(ケン•ライト•セラーズ)のテースティングルームの研修生です。みすずさんは2013年当時に英語をあんまり喋れなかったが今彼女がアメリカ人のお客様にオレゴンワインの詳しい説明をしています。偉いね。。。オレゴンのワインビジネスには日本人は少ないのでみすずさんのことをもっと知りたくて取材致しました。みすずさんのストーリーを少しご覧ください!
いつもに明るいみすずさん
オ州酒:みすずさんのバックグラウンドを紹介していただきますか?
みすずさん:私は横浜生まれと育ちです。明治7年創業、坂口屋という老舗酒屋の次期6代目跡取りです!ファミリービジネスで働く前に新しい経験やチャレンジをしたかったので大学生時代にワインスクールで勉強して日本ソムリエ協会認定の「ワインアドバイザー」の資格を取得しています。大学卒業後に仕事としてオレゴン州•ワシントン州のワイン輸入業社のOrca International(オルカ•インタナショナル)で勤める経験もあります。オルカの時に、日本訪問をしていたケン•ライトさんに出会いました。2011年に、ケンさんの招待によっての収穫の時期に英語を喋れず、彼のヴィンヤードでお手伝いをしました。金魚のフンのようにケンさんに付いて行って(笑)すごく勉強になりました。その後、オルカに戻ってセール担当をしました。そして2013年9月にオレゴンに戻りました。
みすずさんにお世話してくれたKen Wright(ケン•ライトさん)
オ州酒:なぜ2013年にまたオレゴンへ行きましたか?
みすずさん:2011年の経験によって英語を少し話せるようになりましてもっと英語を勉強したかった。そしてオルカでワインのことに関してお勉強になりましたがやっぱりワイン•メーキングのことも勉強したかった。ですから2013年にオレゴンへ戻ってChemekta Community College(チェメケタ・コミュニティ・カレッジ)でESLの授業を受けて「Wine Studies」プログラムに入りました。学校でワインを勉強すると同時にケンさんのテースティングルームで研修をしています。収穫の時にハーベストのお手伝いもします!
みすずさんの職場です。テースティングルームに改装された可愛い駅です。
オ州酒:オレゴンのワインの特徴は何ですか?
みすずさん:オレゴンではワインのテロワールを肌で感じます。オレゴンの土壌は火山性土壌や海洋性土壌のユニークなミックスです。夜の温度が低い為、酸が保持されるので酸味の綺麗なワインに仕上がります。酸味と果実味のバランスをよくとるようなワインになります。
みすずさんは詳しいオレゴン土壌のポスター
オ州酒:今の研修の一番好きなこと、難しいことは何ですか?
みすずさん:一番楽しいことはお客様とお話しをしてケンさんのワインを飲む瞬間の嬉しい顔をみることです。一番難しいことはやっぱり英語で話すことです!(笑)
オ州酒:将来の予定は何ですか?
みすずさん:いずれは日本に戻り家業を継ぎます。六代目としての役割を果たしていきたいと考えています。そして7代目、8代目へと継いで行くことも夢です!でも学校を卒業後、日本に帰国する前にオレゴンでフルタイムとして働いてみたいです!そして帰国後は日本人のオレゴンワインに対する認識を少しでも高めることが私のもう一つの夢です!
収穫の時期にワイナリーもみすずさんの職場になります。
オ州酒:オレゴンワインカントリーで働きたい日本人向けのアドバイスは何ですか?
みすずさん:オレゴンへ行く前に英語を勉強することがおすすめです。当然のことですがアメリカのワイン業界では日本語を使えない。そして英語のワイン専門用語の勉強が大事です。できればオレゴンへ行く前に日本のワイン学校(例:アカデミー・デュ・ヴァン)で基礎のコースを受けた方がいいと思います。そしてオレゴンのワインコースを提供する学校に入学する。学校を卒業した後OPT(Optional Practical Training)プログラムを使っておワイナリーで仕事することが可能です。